Web業界の進歩は早く、Webデザインも将来AIなどに奪われてしまうのではないかと不安に思っている人がいるかもしれません。
しかしWebデザイナーもデザイン以外のスキルを身につけることで、他のWebデザイナーよりも抜きん出た存在になることで将来も活躍できることができるでしょう。
ここではWebデザイナーの将来性について紹介していきます。
Webデザイナーは将来なくなる職業なのか?
「転職サイトdoda」によると、Webに関するクリエイティブ職種の求人ニーズは非常に高く、多くの企業から求人依頼があるそうです。
個人的にもWebに関わるクリエイティブ職は、まだまだ需要があると思っています。
しかしWebデザインだけできるWebデザイナーの将来性はないでしょう。
Webサイトも10年前と比べて、技術の進歩によって表現できる幅が広がったり、Webサイトをしっかりと活用して集客やイメージ向上のツールとして真剣に取り組んでいる企業が増えてきました。
そのためWebデザイナーは、デザイン力に他にサイトの使いやすさやクライアントの課題を解決できるデザインをしっかりと提案する必要があります。
なので今後もWebデザイナーとして生き残るには、デザイン以外の知識をプラスαすることが必須です。
今後もWebデザイナーとして生き残るには知識の幅を広げること
この先もWebデザイナーとして活躍するのであれば、デザインという強みを伸ばしつつ、デザイン以外の知識を身につけましょう。
そうすることでWebデザイナーとしての強みが一層高まり、あなたを必要とする人も増えていくはずです。
2019年2月号の「Web Designing」に掲載された「Web制作のリアル 2019」のアンケート調査では、今後習得したい技術として下記があげられていました。
身に付けたいスキル
- 企画力
- JavaScript
- 優れたユーザビリティ設計
- 優れたインターフェース/ナビゲーション設計
- UXデザイン
- プレゼン力
- デザイン思考
- 総合的なサイトプロデュース
- WordPress
- PHP
- Webマーケティング
- 英語などの語学
- Web分析・解析
- python
- トータルブランディング
Web制作が多様化することで、身につけたいスキルも多様化しています。
単純にWebサイトをデザインするだけでは、クライアントも制作会社も必要とされなくなる可能性が高いです。
今後はデザイン意図や効果など、きちんと意味のあるインターフェイス設計ができるスキルをもつWebデザイナーが求められるでしょう。
Web制作の仕事は5年前と比較して増えている
「Web制作のリアル 2019」の調査によると、2014年に調査した仕事の増加について増えていると回答した率と比較して8.6%も増えている結果となっています。
とくに増えた仕事内容は
増えた仕事内容
- Webコンサルティング
- UXデザイン
- インターフェイスデザイン
- ディレクション
- サイト設計
など、サイトを立ち上げる初期の段階から参入するケースが多くなっています。
また最近よく聞く「UXデザイン」も上位に入っている点も、UXデザインの重要性や認知度が増加してきているのかもしれません。
これからWebデザイナーになるならUXの知識を身につけよう
UX(ユーザー体験)とは、簡単に説明すると「ユーザー視点に立ってサイト設計やデザインを考えること」です。
UXデザインの範囲は広く、ユーザーに愛されるWebサイトをつくるために、ターゲット設定からゴール設定、そして徹底したユーザー調査をした上で、Webサイトの骨組みを考えていきます。
UXだけの業務で1ヶ月かかることもあるくらい重要な仕事となっているのです。
WebデザイナーがUXを身につけることで、ユーザーの価値観など可視化させることで、より説得力があるデザインを制作することができるでしょう。
最近のWebデザインスクールもUXの講義を取り入れるくらい注目を集めているスキルです。
制作会社ではなく自社運営のWebデザイナーを目指すのもあり
Webデザイナーとして働き続けるのであれば、自社サイトまたはメディアを運営している会社で働くのがオススメです。
僕は制作会社と自社サイトを運営している会社、両方で働きましたが自社サイトを運営している会社の方が、自社サイト以外の収入もあるので、利益が安定している傾向が強いです。
制作会社は仕事を取るところから始まるので、売上も安定せず残業も多い傾向があります。
また給与に関しても自社サイトを運営している会社の方が多くいただくことができました。
下積みとして制作会社で色々チャレンジしてスキルを磨いたあと、自社サイトを運営している会社へ転職すると身につけたスキルを生かせるので、給与も上がりやすいかと思います。
僕も転職で年収が130万円もUPしたので、ある程度スキルと経験が積み重なったら転職して年収アップを狙ってもいいかもしれません。
まとめ:Webデザイナーの将来性はまだある
Web技術の進歩にきちんとついていき、自分自身で独学を続けることができる人はWebデザイナーして将来も活躍できる場はあるでしょう。
しかし現状のスキルで満足してしまうと、新しい世代のWebデザイナーに抜かされていき、仕事が奪われてしまう可能性が高いです。
常にWebに関する情報をインプットしながら、スキルや知識をアップデートしていくようにしましょう。